冬の感染症が流行期に…
- 公開日
- 2011/11/15
- 更新日
- 2011/11/15
緊急連絡
最高気温が20度を超える異常な暖かさも終わり、そろそろ平年並みの寒さが近付いてくる様です。寒さの到来と共に、『冬の感染症』に対する警戒が必要になってきます。
毎年、多くの子どもたちが苦しむ「インフルエンザ」は、今月(11月)中のワクチン接種が有効です。予防接種を行っておくと、先ずは罹りにくくなります。また、罹ってしまっても症状が軽く済みます。
今月も残すところ2週間です。早目に接種を済ませておくと、ひと安心できるはずです。
参考資料: 中日新聞 11月15日(火)朝刊
〈マイコプラズマ肺炎〉呼吸器感染症の一つ
【症状】熱,頭痛,だるさ,乾いた咳などが見られる。
【今年度の感染者数】約500箇所の病院からの報告数,定点当たりの報告数が、共に過去最高になっている(本校でも感染者が既に多数出ております)。
【年齢別感染率】0〜4歳が37%,5〜9歳が29%など、14歳以下が全体の80%を占める。
【感染経路】飛沫感染(「咳」「くしゃみ」などで唾液が飛んでうつる)と接触感染(飛沫の付いた手などが触れてうつる)
【治療】マクロライド系の抗菌薬
※ 耐性菌が増えていて効かない場合がある。症状が長引く場合はミノサイクリンを使用する。但し、8歳未満の子どもでは「永久歯が黄色くなる」などの副作用がある。日本小児感染症学会などは、トスフロキサシンの投与を推奨している。
〈インフルエンザ〉昨シーズンまで新型インフルエンザと呼ばれていたものも季節性インフルエンザの一つになる。これに加え、A型香港・B型などの流行が心配される。
【感染経路】「マイコプラズマ肺炎」と同様に飛沫感染と接触感染
【感染傾向】保育園・幼稚園・小学校で流行し易い。
【感染対策】咳エチケット(咳やくしゃみをする時は、他の人から顔をそらせる。マスクをきちんとする)を守る事と手洗いの徹底
【新薬】ラピアクタ:原則1回、点滴で投与する。 イナビル:1回の吸入のみ
※ 従来からあるタミフルは5日間服用(症状が改善しても服用期間をきちんと守る事が必要)