お子さんは学用品(教科書・ノート・文房具など)をきちんと学校に持ってきていますか?
- 公開日
- 2010/10/22
- 更新日
- 2010/10/22
ニュース
私は、2年生から4年生までの「書写」の授業を担当しております(3年は1クラスのみ)。
毛筆の授業の行うと、きっと扱い方も良くないのでしょうが、それ以上に、もう充分に使って、「毛先が揃わなくなってきている」「毛がほとんど抜けてしまって使い物にならない」筆を持って来ている子がいます。お金のこともありますので、「そろそろ新しいものを買っていただいたら…」と遠慮がちに話をしています。
それ以外にも、「小筆がありません」「下敷が入っていません」「墨汁がなくなりました」等々、毎時間の様に、誰かが何らかの不備を訴えて来ます。その折には、「先生に言われても困るのですが…」と答えています。
また、硬筆の授業も行いますが、こちらも「下敷がありません」「鉛筆を削ってもいいですか」などの訴えから始まります。「えっ、下敷が無いの?他の教科でも使うでしょう」とか、「鉛筆は放課の内に削っておくように、担任の先生からも言われているでしょう」という指導の言葉から始まります。
「用具が揃っていない」という状況は、学習活動にとって、一番まずいことだと考えます。場合によっては、45分間という貴重な時間を、何もせずに終わってしまうことが出てきます。
学年が上がるに従って、「言っても聞きません」「低学年の時の様に、ひとつひとつ確認していたら、いつまで経っても自分でやれるようになりません」等などが、保護者の皆さんの本音かと思います。
それ故に、低学年での指導が重要になります。1・2年、そして3年あたりで全てが決まってしまうかも知れません。
もちろん学校でも、その種の指導は、毎日、いや毎時間行っています。それでもなかなか身に付かず、「保護者の皆さんのお力をお借りしなくてはならない」ケースもあります。
抜き打ちで結構ですので、朝、出かける時に、「ランドセルの中にきちんと用具が入っているか」「鉛筆がきちんと削ってあるか」「学校からの配布物が出してなく、ランドセルの中に突っ込んでいないか」などのチェックを是非お願いしたいと思います。
もう2年生の段階で、上の様なことができていない児童が、最低でも2割はいそうです。
ご自分のお子さんは、その2割に入ってしまっているでしょうか。それとも、残りの8割に入っているでしょうか(きちんとできない割合は、本校に限らず、特に中学年でもっと高い数字を示すはずです)。