勇太への宿題(6年1組)
- 公開日
- 2014/03/01
- 更新日
- 2014/03/01
校長室から
「一人一授業・教師の腕をみがくシリーズ」の第12弾の校内研修が2月28日(金)の2時限、6年1組で行われました。
校内研修もこれが今年度最終となります。授業者は学級担任の洞口教諭で、道徳の授業「勇太への宿題」を公開しました。
この授業で子どもたちの座席配置は「コの字型」になっています。まず洞口教諭は子どもたちに「自分の得意なこと」を発表させました。そして、「得意なことはサッカー」と北山くんが発表したところで、文部省(現在の文部科学省)が発行した道徳教育指導資料を読んで子どもたちに聞かせました。
放課後、校庭で行われる地域のサッカークラブの練習風景からお話が始まります。サッカーが得意な勇太が主人公です。
練習で勇太がシュートをはずすと
「もっとはやくぼくにパスしろよ。」とチームメートをせめます。勇太のサッカーのうまさはみんなが認めているけれど、どうもチームがしっくりいかないムードがあります。
ある日、元気な勇太が足の骨を折って入院すると、サッカー仲間の信夫が見舞いにやってきて勇太に手紙を渡しました。その手紙には・・
「早く元気になってください。ベッドで寝ているのも大変だろうから、一つだけ宿題を出します。サッカーが上手なのは、君の長所です。しかし、もう少し勇太君の長所が生かせないかなあ、と思うことがあります。それはどういうことか・・それを考えてほしいのです。」
勇太は信夫の言いたかったことはそのときには、よくわかりませんでした。その後、練習を見学している勇太は担任の日高先生から見せてもらった新聞記事を読んだり、自分が参加していない練習風景を見ているうちに信夫のプレイ(すばらしいパスワーク)を見たりする中で、だんだん宿題の意味がわかりはじめます。そして・・
「先生、ぼく分かったような気がします。」と言いました。
子どもたちは勇太の心の中にわきおこってくる気持ちを想像して、ワークシートに書いていきます。洞口教諭は座席をまわりながら、子どもたちがよい表現をした部分に赤ペンで○やアンダーラインをつけて励まします。
次の意見交換で子どもたちが、勇太の気づきや信夫のねがいが何であるのかについて話し合いました。
授業の最後に、子どもたち自身が「自分の良さと伸ばしたいこと、これからなおしたい自分の短所」をふりかえってワークシートに記入しました。
6年生の保護者のみなさまは、勇太は何がわかったのか、物語を聞いて自分をふりかえった時にどんな気づきがあったのか・・お子様に聞いてみてください。