たこ、たこ 揚がれ!
- 公開日
- 2013/02/08
- 更新日
- 2013/02/08
校長室から
2月8日(金)の3時限、運動場では1年2組(担任:井上教諭)の子どもたちが「たこ揚げ」をしていました。
なつかしい遊びのたこ揚げ。私が子どもの頃は、自宅近くの名城公園や校庭でお正月に遊びましたが、最近では電線が張り巡らされ、広い空き地も減少するなど住宅事情の変化などでたこ揚げをする光景を見ることが少なくなりました。
さて、この「たこ揚げ」の道具である「たこ」ですが、全国共通、一般的な名称と思っていたら違うんですね。“ 凧(たこ) ”は関東地方の呼び名で、関西では「イカ」と呼んで、遊びも「イカのぼり」と言うそうです。どちらも、空に揚がっている姿を例えて名付けられたのではないかと推測されます。また、長崎県では「ハタ」という名前で、外国では「ドラゴン」と呼ばれていることが多いようです。
世界中で存在する凧ですが、発祥は中国で古くは漢の時代から存在していたと言う説もあります。日本へ伝わったのは奈良時代、もしくは平安時代で、当初は遊び道具ではなく、凧の揚がった高さによって吉凶を占うための道具でした。その後、戦乱の時代には、狼煙(のろし)などのように遠くの味方への連絡手段として使用されました。遊びとして用いられたのは江戸時代に入ってからで、この頃に和紙も普及し始めて、その後、現代までにデザインなどもいろいろ変化していきました。
遊びとは関係ありませんが、1752年に雷=電気を発見した「ベンジャミン・フランクリン」によって雷が鳴り響く天候の中で凧を揚げて実験を行ったのは有名ですね。
さて、今日は朝から北風が吹く、絶好の「たこ揚げ日和」かと思われましたが、あまりに風が冷たく強いので、たこがからまったり、強風で糸が切れて遠くまで飛ばされたり、小さな一年生にはコントロールが困難で、ちょっと大変なコンディションとなってしまいました。けれど、寒さに負けずにハイテンションの子どもたちの歓声が運動場には響いていました。