学校日記

読書週間・3日目

公開日
2012/11/05
更新日
2012/11/05

図書ボランティアより

 11月5日(月)、読書週間3日目です。今日は図書ボランティアの上野さん、大石さんが来校されて、6年生の教室でそれぞれ「朝の読み語り」をしてくださいました。
 今回は6年1組(担任:小山教諭)で行われた大石さんの読み語りのようすを紹介させていただきます。
 図書ボランティアさんの中には、対象が6年生ともなると、読み聞かせる本の選定に悩まれるのだとか・・・(絵本だと幼稚に思われるし、難しい本だとやたら時間がかかって、朝の会の時間をオーバーしてしまいますからね。)
 そこで大石さんがチョイスしたのが「あかちゃんてね」(作:星川ひろ子・星川治雄)。内容は絵本のようなさし絵ではなく、実際の写真がレイアウトされて、さながら赤ちゃんの成長記録といったものです。
 子どもは幼い赤ちゃんが大好きです!
「赤ちゃんをだっこすると、いいにおいがして、フワフワで気持ちいい!」
 6年生ぐらいの年齢になると、生命誕生の神秘を感じたり、思春期にさしかかって乳幼児に対する興味を抱いたり、ちょっぴりお兄さん、お姉さん気分で赤ちゃんを愛おしく思えたりするものです。
 この絵本では、「あかちゃんは何でも口にいれるので、積み木がよだれでべたべたになります」など、乳児の成長が時系列で描かれ、小さな子どもの視点で感想が語られていきます。

 読み語りを聞かせていただく中で、学校に勤務するものにとって印象的なページがあったので紹介させていただきます。

 6か月

 あかちゃんがいるから 
 おかいものは いつも あるいてばかり。
 まえみたいに ママと ふたりで
 じてんしゃに のっていきたいなぁ。
 ママが はんぶんに なっちゃったみたいで、
 さびしい・・・。
 


 小さな弟や妹の誕生、保育園(幼稚園)への入園、家族の病気・・・毎日、小学校へ通う子どもたちの生活で変化が見られるとき(良い意味でも、悪い意味でも)、そこには家族の変化があることが多いものです。
 「ママが はんぶんに なっちゃった・・・」
 ときどき、こんな「切ない思い」をぐっとこらえていることもあるものです。
 私たち大人は、毎日の忙しい生活の中で、こんな姿を見逃しがちなこともあります。ふと立ち止まって、子どもたちのそんな思いに気づいていきたいものですね。