学校日記

日本語教室では・・・

公開日
2012/10/23
更新日
2012/10/23

校長室から

 校内研修「一人一授業・教師の腕をみがくシリーズ」の授業が10月23日(火)の5時限に行われました。
 1学期に、杉山教諭の授業からスタートしたこのシリーズは福留、藤谷教諭とつづき、今回の古田教諭(日本語学級)で第4弾となります。
 八幡小学校には日本語の理解が十分ではない外国人児童が多く在籍しています。古田教諭が担当する日本語学級ではこうした外国人児童数名ずつを取り出して、彼らの学習ペースに合わせて、国語や算数の復習や日本語による日常会話をはじめ、作文の基本などを指導しています。
 今回は、中国から来日した清野さん、ペルーからの白坂くん(二人とも4年生)を対象に古田教諭が「いつ、どこで、何を、どうしましたゲーム、ごんぎつね」という授業を公開しました。
 古田教諭はまず、「曜日カード」や「場所カード」をつかって“ ○曜日に○○で〜しました ”という文作りのゲームを行いました。
 白坂くんは数名の教師が見守る中、少し照れながら「3日前、ラーメン屋さんでチャーハンを食べました」という文章を作って発表しました。さらに発展形でその文章に清野さんが「つづきの文章」を作って発表していきました。
 この年齢の子どもたちは、スポンジが水を吸うように、語学の習得が目にみえて早いことに感心するばかりです。「鉄は熱いうちに打て!」ではありませんが、学習に適した時期というものがやはりあるように感じます。
 ゲームの後は物語の音読です。今日の読み物は、新美南吉の「ごんぎつね」です。
 読み進めると、「お歯黒(はぐろ)」や「幟(のぼり)」など日本古来の風習や呼び名をはじめ、「よそゆき」、「かじ屋」、「かまど」など、日本人の子どもでも「?」となるような難しい言葉が登場します。そのたびに古田教諭は言葉の意味や身のまわりにある具体物で説明をしながら学習をすすめていきました。