学校日記

小学校長会教育研究・愛知大会に参加して

公開日
2012/10/19
更新日
2012/10/19

校長室から

 10月18日(木)〜19日(金)、名古屋市で開催された「第47回 東海・北陸地区連合小学校長会教育研究 愛知大会」に参加させていただきました。この小学校長会教育研究は、毎年この時期に開催され、前回の福井県につづいて今回は愛知県が開催県となりました。
 1日目は、国際会議場で13の分科会にわかれての研究協議会、2日目は会場を日本特殊陶業市民会館(以前の名古屋市民会館)に移して全体会、記念講演が行われました。
 二日間、学校をあけて迷惑をかけましたが、愛知県内だけでなく、岐阜、三重、福井県など県外の校長先生たちと情報交換ができて有意義な機会となりました。
 紙面の都合で2日目に行われた記念講演のようすを報告させていただきます。
 講演は、ノンフィクション作家であり、獨協大学経済学部特任教授を勤める山根 一眞(やまね かずま)氏による「小惑星探査機 はやぶさの大教訓」でした。
 山根氏の講演のオープニングは、東日本大震災の被災地に義援金などの資金で、ドームハウスを建設して、被災地の子どもたちが遊んだり、体験活動をしたりする場を創出した時のエピソードから始まりました。
 次に、文部科学省HP内の「一家に一枚周期表」にふれ、近い将来、日本人が発見した元素が周期表に掲載される時、どんなネーミングになるのか心待ちにしていることを話されました。

[一家に1枚周期表第6版について]
 
 http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/week/1298266.htm

 そして、いよいよ本題の小惑星探査機「はやぶさ」についての7年間にわたる取材成果の紹介が行われました。
 「はやぶさ」が宇宙へ飛び出し、イオンエンジンによる推進力で軌道上を進み、めざすイトカワにみごとタッチダウン!表面のサンプルを採取して地球に持ち帰るまでのプロジェクトに携わった研究者、技術者の情熱、そして波乱と奇跡の連続が展開されたドキュメントをユーモアたっぷりに、わかりやすく話してくださいました。
 この講演を聴いて、「新たな元素発見」をはじめ、「ノーベル賞で話題となったiPS細胞」そして「探査機はやぶさ」など、日本人の研究者の志と開発した科学技術の高さは世界のトップレベルであること、学校に勤務する我々は、子どもたちが日本の技術力を誇りに感じ、さらなる進歩をめざすような教育環境を整備する使命があることを痛感して帰途につきました。