卒業式 校長式辞
- 公開日
- 2017/03/16
- 更新日
- 2017/03/16
校長室より
厳しい寒さもようやくゆるみ、早春の柔らかな日差しを受け、校庭の木々をはじめ、命あるものすべてが輝いているように見えます。いよいよ、春の到来です。
本日、瀬戸市都市整備部参事 鈴木新一郎 様はじめ、多くのご来賓の皆様にご臨席賜りました。三名の卒業を祝っていただけますことに、高い所からではありますが、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。
さて、小学校での六年間の教育課程を修了し、掛川小学校を巣立ちゆく卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは、一人一人が掛川小学校の主役。かけがえのない存在でした。本校のリーダーとして、どんな場面でも下級生のことを大切に考えて行動し、うまく進まなくてもくじけず常に前向きに頑張る姿に、私はいつも力づけられました。
古屋敷桜匠君。毎朝、下半田川の通学路で大きな声で挨拶してくれた桜匠君。その素敵な声は下級生のお手本でした。桜匠君の挨拶を見習い、通学班の挨拶は最高でした。ありがとう。「日々努力」という桜匠君の考えた未来へのメッセージを忘れずに、中学校に行っても努力を続けて下さい。
水野真誠君。誰にでも心優しい態度を見せてくれた真誠君。場をわきまえた言葉遣いや心遣いができることに感心しました。また、努力することの大切さ、喜びをみんなに教えてくれました。ありがとう。「希望の翼」という真誠君の考えた未来へのメッセージは、きっと大きく翼を広げて羽ばたいていくと思っています。
宮地波音君。新しいことを考えたり、作り出したりすることが得意な波音君。「創 造」という未来へのメッセージは、波音君にはぴったりの言葉です。学校に訪れた新聞社や放送局の人にも素敵なメッセージを発信していましたね。また、冷静に行動できる力は頼もしい限りで、立派に六年生の役割を果たすことができました。ありがとう。
このように三名それぞれが素敵な個性の持ち主。掛川小学校の自慢の子ども達です。会場の皆様、三名の卒業生に大きな拍手をお願いいたします。さて、卒業生の皆さん、いよいよ巣立ちの時が来ました。先生から最後のメッセージを贈ります。それは、「万里一空」という言葉です。万里一空とは、「どんなに遥か遠くまでいっても、空は一つしかない」という意味です。掛川小学校の卒業生は、通常の小学校とは違い、地域によって三校の中学校に進学します。今年は、真誠君と波音君が春日井市立高蔵寺中学校へ、桜匠君は瀬戸市立品野中学校へ進学し離ればなれになってしまいます。皆さんの先輩には、多治見市立南が丘中学校へ進学している人もいます。しかし、どの中学校へ進学しても空は同じで一つしかありません。そして、その空はこの掛川小学校に続いています。掛川小学校と違い、大人数の中学校へ進学すると、困ったり迷ったりすることもあると思います。そんな時は、空を見上げて「万里一空」という言葉を思い出して下さい。きっと、元気や勇気が湧いてくるはずです。
また、この空には六年間の思い出もぎっしりと詰まっています。「チャレンジ」を目標に取り組んだの美浜少年自然の家での5年野外活動、「温かさとさわやかさのある行動」を目標に取り組んだ京都・奈良での6年修学旅行、「頑張ろう掛川・見せるぞ掛川・すごいぞ掛川」を合い言葉に頑張ったスポーツフェスタやせとっ子音楽会での和太鼓演奏、年間を通して学習した米作りや森の学習を行った「ふるさとの時間」も、この空の下で行われた忘れることができない時間ではないでしょうか。先生からの最後のメッセージである「万里一空」を胸に秘め、素晴らしい中学生、そして、大人に成長していって下さい。すばらしいみなさんに出会えて幸せでした。ご卒業おめでとうございます。
最後になりましたが、保護者の皆様にお喜び申し上げます。本日はおめでとうございます。教職員一同、心よりお祝い申し上げます。お子さんは人生において最も多感な時期に入ります。楽しみの多い反面、保護者として悩むことも多いかと存じます。しかし、皆様の前向きに生きる姿が、必ずお子さんを勇気づけます。お子さんが夢に向かう姿を、どうぞ温かく見守り支えてあげてください。
また、地域の皆様、これまでいただきましたご厚情に深く感謝いたします。これからも地域の宝であるここにいるすべての子ども達を見守り支えていただきますようお願いいたしまして、式辞といたします。
さあ、卒業生の皆さん、胸を張り、笑顔で出発しましょう。