学校日記

見えないものを探る

公開日
2015/02/26
更新日
2015/02/26

学びの創造

 3限,3年国語。
 題名の隠された谷川俊太郎さんの詩を読み解きながら,題名が何であるか想像します。描かれている世界を共感的に感じているうちに,題名がわかってきます。

 *****  〜谷川俊太郎〜

ひろげたままじゃ持ちにくいから
きみはそれをまるめてしまう
まるめただけじゃつまらないから
きみはそれをのぞいてみる

小さな丸い穴のむこう
笑っているいじめっ子
知らんかおの女の子
光っている先生のはげあたま
まわっている春の太陽

そしてそれらのもっとむこう
きみは見る

星雲のようにこんとんとして
しかもまぶしいもの
教科書には決してのっていず
蛍の光で照らしても
窓の雪ですかしてみても
正体はあらわさない
そのくせきみをどこまでも
いざなうもの

卒業証書の望遠鏡でのぞく
きみの未来

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題名は,「卒業式」でした。木下牧子さんによって曲もつけられています。
谷川俊太郎さんの18歳のときの作品だそうです。