人の気持ちを考える(校長)
- 公開日
- 2007/11/26
- 更新日
- 2007/11/26
校長先生メッセージ
今週で11月も終了となります。時間の過ぎるのは早いものだと痛感します。
先々週の11月14日から15日の2日間6年生と修学旅行に行ってきました。とってもいい天気で、6年生全員が全部参加できました。京都と奈良に行ってきましたが、観光シーズンで人、人、人でいっぱいでした。修学旅行でいくつか感心したことがあります。行きのJR中央線になったときのことです。高蔵寺が始発なので、全員が席に座ることができましたが、途中の駅から人がたくさん乗り込んできて、立っている人もたくさん出てきました。ある駅でお年よりの方が乗ってこられたら、6年生の女の子はさっと席を立ち、お年寄りの方に“どうぞ”と席を譲っていました。それも誰に言われた訳でもなくです。人の気持ちを感じることができ、思いやりある心を持って行動できる場面を見て、とても感激し、うれしくなりました。その修学旅行の2日目。先生は修学旅行の2日目の朝、突然声が出なくなりました。あれっ?とも思いましたが、たぶん風邪の菌がのどについてしまったのでしょう。1週間という間、声のでないつらさを身をもって体験しました。言葉で話すことがいかに自分の気持ちをうまく他の人に伝えているのかがわかりました。しゃべれないと言うことは、自分の思っていることが、他の人に伝わりません。相手の人も何を考えているのかわからないことばかりです。そうなると、会話もできません。とってもつらいですね。
世の中には、話すことができない人、少し話すことができてもうまく言いたいことを伝えることができない人など、様々な人がたくさんいます。そんな人へ、少しでも思いやりの気持ちを持って、言いたいことは何かな、どんなことをやってほしいのだろうなどとその人の思いを理解してあげる気持ちを大切にしてほしい、そして接してあげてほしいと思います。
皆さんは5体満足な人ばかりです。世の中には、体に障害を持っている人がたくさんいます。そういった人たちと接した場合、自分は何ができるのか。積極的に考えてほしいと思います。今週の木曜日には、事故で体が動かなくなってしまった野田さんという方の講演会があります。困難な生活を乗り越えて、一生懸命生きてみえる方です。口に筆をくわえて絵をとっても上手にかかれ、自分の思いを表現してみえます。そんな野田さんの生き方を実際に見て自分の心の持ち方を広げてください。