とうめい新聞より(瀬戸市教委 養護学校設立計画案)
- 公開日
- 2007/04/01
- 更新日
- 2007/04/01
学校教育目標
瀬戸市教委は肢体不自由児対象の市立養護学校の設立基本計画案をまとめた。03年に策定された市の小学校適正配置計画案で原山、八幡の各小学校に分離統合されるはずだった萩山小学校に併設、既存の空き教室を利用する。この利用形態は県内初、国内でも4例目。高等部までの24人までを受け入れる。10年の開校を予定。
6学級、教諭ら職員19人
同市教委によると、同市の17歳以下の肢体不自由児は06年度現在で小学部9人、中学部2人、高等部4人の計15人で小牧、豊田、名古屋の各養護学校にそれぞれ在籍。長時間通学の負担から、保護者間で地元に設立を求める声が上がっていた。養護学校設立の検討が始まった04年度当初は同市に尾張旭市、長久手町を加えた2市1町間で協議したが調整がつかず瀬戸単独での設立にふみきることになった。
既存の公立学校の余裕教室を養護学校に転用するのは整備コストを抑えるのがねらい。当面は児童数が著しく減らないと見込んだうえで廃校目前だった萩山小学校への併設を決定した。
新校は同市在住者向けだが、尾張旭市や長久手町の近隣市町からも経費負担を条件に受け入れる方針という。同市は新年度一般会計予算案に校舎耐震化などの関連予算案約6億4000万円を計上、うち養護学校整備費には1900万円をあて、校舎1階を改修するなどして計6学級を設置。教職員は県費負担の校長、教諭ら14人と市費負担の介護、看護師ら5人を配置する。
校内には新たにエレベーターを設ける。児童間の交錯事故を防止するため、小学校と養護学校の入り口を東西に分離する。送迎用の駐車場に同校東の給食センター跡地を転用。08年にも着工し2年間かけて耐震補強、大規模改造工事を進める。