学校日記

ゾウの時間ネズミの時間(校長)

公開日
2007/01/15
更新日
2007/01/15

校長先生メッセージ

 毎日、委員会の人たちが正門であいさつ運動をしてくれています。進んで大きな声であいさつできる人が多くなってきました。これからもどんどん元気に挨拶できるようにしましょう。また、寒くなってきたり、空気が乾燥したりしてくると、かぜや、インフルエンザになりがちです。負けないように、丈夫なからだ、健康なからだ作りもしていってほしいと思います。
 今日は動物の生きている時間についてお話をします。まず、クイズ。ゾウとねずみ、どちらが長生きするでしょう。
ア ねずみ  イ  ゾウ  ウ  どちらもおなじ
答えは最後にします。私たちの心臓は、1分間におよそ60回くらい動きます。体重が30グラムのハツカネズミの心臓は1分間に600回動きます。ということは、1秒間に10回です。ものすごい速さです。からだの大きいゾウはどのくらいでしょう。ゾウの心臓は1分間に30回ほど。ちょうど人間の半分程度です。当然呼吸の回数もハツカネズミのほうが早く1回呼吸するのに0,4秒ほど。これもすごいスピードです。一方ゾウは8秒ほどです。呼吸する時間の間隔を心臓が動く回数で割ると答えは4  0,4÷0,1=4(ねずみ) 8÷2=4(ゾウ) こたえはどちらも4。つまり、息を吸ってはくまでに心臓が4回動いていることを意味します。小さなハツカネズミも大きなゾウも同じなのです。どの生き物も心臓は生きている間に20億回打つ計算になるそうです。
さあ、答えを言いますが、ハツカネズミの寿命は3年、ゾウの寿命は100年近いといわれています。ですからクイズの正解は、ゾウということになります。しかし、ちょっと考え方を変えてみましょう。私たちの使っている時計で時間を考えるのではなく、心臓の動く回数で考えると、ハツカネズミもゾウもほぼ同じ時間生きていることになります。時間は、機械でできた時計が決めるのではなく、ハツカネズミにはハツカネズミの、ゾウにはゾウの時間とそれぞれからだの大きさで違う時間があると考えたら同じ時間生きたことになります。 ですからちょっと違う見方をすると生きている生き物は、みんな同じくらい生きていることになります。