2/10 うさぎとかめ
- 公開日
- 2020/02/10
- 更新日
- 2020/02/10
学校生活の様子
みなさん、童話「うさぎとかめ」の話を知っていますか。うさぎとかめが向こうに見えるお山までかけっこをしたというお話です。どちらが勝ったんでしたっけ。
児童:かめ
そう、かめが勝ちましたよね。どうしてうさぎはかめに負けたのか、かめはうさぎに勝ったのか、知っていますか?あまりに有名な童話です。
児童:寝たから。
うさぎは油断して昼寝をしてしまいました。かめはこつこつと歩みを進めて、うさぎを追い抜いてしまったからですね。でも、これだけでは幼稚園や保育園でのお話ですね。みなさんは小学生なんだからもう少し深くうさぎが勝った理由を考えてみてください。
簡単に言えば、うさぎとかめでは、「見ているところがちがった」ということです。うさぎは何を見ていたのか。うさぎは、かめを見ていました。だから、ノロノロとやってこないかめに、油断をしてしまったのです。それに対してかめは何を見ていたか。ゴールを見ていたのです。かめがうさぎを見ていたら、昼寝をしているうさぎを見て、自分も休んでしまったかもしれません。ところが、かめはそうしませんでした。ゴールを見ていたからです。
何を言いたいかわかってきましたね。「競争相手に惑わされることなくゴールを見ることが大切だ」ということです。かめはゴールを見ていたから、歩みは遅かったけれど、足の速いうさぎに勝てました。「見ているところがちがった」から、この結果が生まれたのです。
もしかしたら、これは勉強や人生にも言えることなのではないでしょうか。ゴールを見ずに、隣ばかり、周囲ばかりを見てしまう、しかし、それがもたらすのは、かめに負けたうさぎ同様、残念な結果の可能性があるのです。そして、もっと大事なことがあります。それは、ゴールは果たしてちゃんとあるのか、ということです。ゴールが定められていないのに、いったい、どこに向かおうとしているのでしょうか。例えば、進級というゴール、卒業というゴールです。
令和2年2月10日
瀬戸市立下品野小学校長
浅井 大司