1947年 終戦直後の思い出 昭和22年
- 公開日
- 2019/06/15
- 更新日
- 2019/06/15
下品野小の歴史
下品野小学校の先生が思い出を綴った資料を見つけましたので記載します。
昭和18年9月30日に新卒で赴任をし、途中で兵役でぬけていますが、30年3月31日まで奉職をしていました。その間、最も印象に残っているのは終戦直後のいろいろな出来ごとです。
午後、早引をさせてくださいと女の子が言ってきました。わけを聞いてもなかなか教えてくれませんでしたが、午後、山へヨーノメを採りに行かねばならぬとのことでした。何にするのか見当もつかなかったので問いただしたら、お米が足りないのでヨーノメ(食用になる若い木の芽)の雑炊を炊くのだと小さな声で答えてくれました。悪いことを聞いたなと今でもその子の顔をはっきり覚えております。
学校にウシが飼ってあったのもこの頃です。各地でウシ泥棒が横行していたので、宿直を2人でして一晩中ウシの番をしたことも幾度かあります。寒い夜などは、手綱を宿直室まで引き込んで、布団の中から手綱の手ごたえでウシの存在を確認したものでした。これは当時の若い先生の大事な仕事でした。滑稽と言うか、時と共に流れた世の移り変わりを痛感いたします。
上の写真は、運動場でとれたかぼちゃのの品表会の様子です。下の写真は筆者の先生と5年生の学級の子どもたちです。1クラス何人だったか数えられますか。
歴史ある下品野小学校です。